ソニックが最初に漫画に登場したのはDisney Adventures誌に掲載された広告漫画で、同じものがMean Machines誌の折り込み広告にも掲載された。この漫画では優しい科学者であるDr. Ovi Kintoborが邪悪なDr. Ivo Robotnik(Dr.エッグマン)へ変化したことへのソニックの関わりが描かれた。またソニックが元は茶色だったというショッキングな事実も描かれた。セガのハンドブックである「Stay Sonic」(1993年)、Virgin Booksから出版された4冊の小説(1993から1994年)、漫画ソニック・ザ・コミック(1993から2002年)といったイギリスの出版物は前述のエピソードを下敷にしている。
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アメリカのArchie Comicsから出版された漫画ソニック・ザ・ヘッジホッグ(1993年から連載中)およびソニックX(2005年から連載中)はそれぞれABCで放映されたアニメーションと、ソニックXが元になっている。前者はアメリカの漫画の歴史上、現在連載中の版権付き作品の中ではマーベル・コミックの英雄コナンに次ぐ2番目に長い連載になっている。
日本でも1992年に小学館の学習雑誌各誌に本作品を題材にした漫画が連載された。作画はひかわ博一、木村光雄、森本サンゴと掲載誌によって異なるが、いずれも原案は寺田憲史となっている。小学四年生では漫画ではなく小説が掲載され、こちらは著者が寺田憲史、挿絵が松原徳弘となっている。
いずれも世界観や登場人物は統一されており、ヘッジホッグタウンのヘッジホッグ小学校に通う10歳のハリネズミの少年「ニッキ」が主人公である。作品名はそのまま『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』。
ニッキは水上飛行機パイロットで水上飛行機を用いた郵便配達を営んでいる父のポーリー(ポリーと表記されている場合もある)、母のブレンダ、7歳の妹タニアと暮らしており、隣には発明家の父を持ち、自身も発明をしている食いしん坊な友人リトル・ジョンが住んでいる。また、ニッキにはエミー(後のエミー・ローズ)というガールフレンドがおり、作中の描写を見る限り、ニッキ、エミー、リトル・ジョンは同級生のようである。ニッキの外面は眼鏡をかけていること以外はソニックによく似ているが、おとなしくて臆病というソニックとあべこべの性格である。体の色はニッキとポーリーはソニックと同じ青、ブレンダとタニアは黄色になっている。
ヘッジホッグタウンは名前の通りハリネズミの住む町であるが、ハリネズミ以外にもワニのベクターやハチのチャーミー・ビー、イボトカゲのベルーカ兄弟が住んでいる。ベルーカ兄弟は長兄のアントンと4つ子のミグ・トッド・ハッド・マッドの5兄弟で、町で不良と知られ恐れられているが、母親のベラにだけは敵わない。父親はコックのホギ。両親を合わせてベルーカ一味とも呼ばれる。
この作品のソニックはニッキやエミーに危機が訪れると颯爽と登場する。ソニックはたちまち町の評判の的になるが、ニッキだけは彼を一度も見たことが無い。何故かと言うと、ソニックはニッキが変身した姿、つまり二人は同一人物で、ニッキにはソニックのときの記憶が無いからである。
この作品のソニックはニッキが16歳になった未来の姿である。その秘密は光速ローリングアタックで光速を超えることで、時間をも超えることにあるとされている。それとは別にポーリーにもかつてソニックという名前の親友がいた。彼はパイロットの間では伝説の存在となっている人物で、超高速で飛行中に事故で死亡したが、それ以後パイロットの守り神となり、どこかで生きていると噂されている。掲載誌によっては、ポーリーの親友であるこのソニックがニッキを助けたことで、それ以降ニッキはソニックに変身するようになったと説明されているものもある。
作中では主にアントンが悪役を務めるが、エッグマンが登場してからは出番が殆ど無くなってしまうことが多い。掲載誌によっては途中からソニック・ザ・ヘッジホッグ2の攻略漫画の連載になるなど、ニッキすら登場しなくなってしまったものもあり、ゲームに登場しない彼らの人気は芳しくなかったようである。
他には、ダッシュ&スピン超速ソニック(2003から2005年)などが出版されている。
ゲスト出演と人気
ゲームにおけるゲスト出演についてはソニック・ザ・ヘッジホッグが登場するゲームの一覧(英語版)を参照
任天堂のマリオに対抗する為に登場したソニックは、日本でこそその目標は達成できていないが、世界的に見れば非常に人気の高いキャラクターである。登場して2年で世界的にはマリオの人気を越えたことが、Gameplayers誌の1993年6月号のアンケート調査で判明した。その人気の高さのためにソニックは様々な文化において言及される存在となっている。ショウジョウバエの胚の分節に関係する遺伝子のクラスにヘッジホッグ遺伝子というものがあり、その中の一つはソニックから名前を取ってソニック・ヘッジホッグと命名されている[17]。
セガがスポンサーとなったスポーツチームにもソニックは登場する。1993から1997年にかけてセガはサッカークラブのジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド市原・千葉)のスポンサーとなり、その間チームのユニフォームにソニックが描かれた。1993年のフォーミュラ1チャンピオンシップではセガがウィリアムズF1のスポンサーとなり、この年にはチームがコンストラクターズチャンピオンを、ドライバーのアラン・プロストが世界チャンピオンを獲得するというダブルタイトルに輝いた。ソニックの姿は車やヘルメットに描かれた。ライバルチームのマクラーレンはウィリアムズを下してレースに勝利するたび、ぺちゃんこに潰されたハリネズミの絵を車の横に描いた。同年のヨーロッパGPで大雨の中アイルトン・セナが勝利したときはイギリスのAutosport誌で「Senna's mega-drive(セナのメガ・ドライブ)」という見出しが付いた[18]。このヨーロッパGPはセガがスポンサーをしていたため、ソニックのアドバルーンや大型看板が見られ、レースクイーンはソニック風のコスチュームを着用し、優勝したセナにはソニックをかたどったトロフィーが贈られた[19]。
ソニックはパレードにも登場する。1996年にゲームキャラクターとしては初めて、ソニックはローズパレード(en:Tournament of Roses Parade)に登場した。またメイシーズ感謝祭パレードに登場したゲームキャラクターはソニックと[4]ピカチュウだけである[20]。
ソニックは数々のテレビ番組へゲスト出演している。その一つはザ・シンプソンズの『マージの誇り』の回で、彼はバートの想像の中でマリオ、ルイージ、ドンキーコングとともに登場し、ゲームを盗むようにバートを説得する[21]。他にもHi Hi Puffy AmiYumiの「Camping Caper」の回、Megas XLR、15/Love、Space Ghost Coast to Coast、マッドTV!、Roseanneといった番組でソニックへの言及があった。2006年版ソニック・ザ・ヘッジホッグについてはMSNBCのニュース番組カウントダウン・ウィズ・キース・オルバーマンで取り上げられた。ソニックはジングル・オール・ザ・ウェイ、最後の恋のはじめ方、ウェインズ・ワールドといった映画の中でも言及されている。また有名ゲーム情報サイトであるGameFAQsのキャラクターバトル・コンテストでソニックは健闘しており、2006年には四強に残った[22]。
プロペを作る前にセガの中裕司が発言したところによれば、ソニックを『大乱闘スマッシュブラザーズDX』に参戦させることを任天堂に打診するつもりだったが、「時間的制約でそれ以上話を進めることができなかった」[23]。2006年8月、ゲーム情報誌Tips & Tricksが伝えたところによれば宮本茂がインタビューで、『大乱闘スマッシュブラザーズX』(以下スマブラX)の新キャラクターとしてユーザーから最も要望が高かったのはソニックであること、任天堂がセガと中裕司に提案し、セガからの回答待ちであることを明かした[24]。ソニックと秘密のリングのプロデューサー小川陽二郎はイギリスの任天堂公式サイトのインタビューで、「個人的にはソニックのスマッシュブラザーズへの参戦は大歓迎だが、それはセガと任天堂の間のマネージメントであり自分は関わっていない」と語った[25]。そして10月10日、任天堂カンファレンス2007.秋においてソニックが『スマブラX』に参戦する事が発表された。『スマブラX』発売以前の2007年11月に、Wiiから発売された『マリオ&ソニック AT 北京オリンピック』で一足早くマリオ達との競演が実現しているが、このゲームを作るためにSEGA側の人間が任天堂に打ち合わせに来た際についでに『スマブラX』にソニックを出す事を決めたそうだ。
『スマブラX』では全キャラクターの中でも移動スピードが断トツの一位(カメラがその速さに追いつけない程)で、スピンダッシュを始めとした高速での攻撃を得意とする。速さ重視にされている為、攻撃力や防御力は低く、決定打と言える技は少ない。シナリオがほぼ完成した時にソニックの参戦が決まったため、同作のアドベンチャーモード『亜空の使者』では、最終決戦直前、他のファイターが来る前に突然ラスボスの前に単独で現れて特攻を仕掛ける、という唐突な展開になっており、どうやって亜空間に潜入したのかなど、彼に関する話は全く語られていないが、お陰で他のファイターはラスボスと対等に戦えるようになった。「最後の切りふだ」はカオスエメラルドの力でスーパーソニックの姿に変身し、縦横無尽にステージを飛び回って攻撃する。
能力
ソニックは1993年にアメリカで放送されたアニメーション「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のテーマソングで「The Fastest Thing Alive(最も速い生き物)」と歌われた通りスピードが最大の特徴で、その走る速さはマッハ1を超える[2]。後ろ向きでも同様に走れることはソニックヒーローズにおけるチーム・ソニックのオープニングやソニックXの第1話で示されている。ゲーム中では彼のスピードの由来は説明されていないが、アメリカのソニック公式サイト[26]では生まれ持った能力だとされている。1991年にDisney Adventures誌などに掲載された広告漫画ではソニックの過去が語られており(のちに「Stay Sonic」や「ソニック・ザ・コミック」といったイギリスの出版物でも用いられている)、彼の常軌を逸した走行能力はハイテク・ランニングマシンを使って音速を超えるまでトレーニングした結果だとされる[11]。「Stay Sonic」によれば彼の最高記録は時速761マイル(約1225キロメートル)である。ただしArchie Comics版の漫画ソニック・ザ・ヘッジホッグでは読者からの手紙に答える形でソニックはマッハ2の速度を出したことがあり、またスーパー形態では光速に達すると述べられている。もっとも一般的に考えられているところではソニックの作品世界においてハリネズミは元から速く走る能力を有しており、それはソニックヒーローズおよびそれ以降のゲームでエミーやシャドウがスピード型キャラクターとされた事でも示されている。ただしシルバーは他のハリネズミほど速く走れないため、この考え方は確定的ではない。「Stay Sonic」およびアニメーションの「アドベンチャーズ・オブ・ソニック・ザ・ヘッジホッグ」ではソニックの特徴的なスニーカーが、高速走行による摩擦熱から彼の足を守るものとされている。ソニックアドベンチャー2ではソープシューズが導入され、ソニックはレールの上でグラインドする能力を手に入れた。
初期の2Dゲームにおいてはソニックが最高速度に達すると、彼は両腕を前方へ突き出した。しかし3Dゲーム、ソニック・ザ・ヘッジホッグCD、ソニックアドバンスにおいては最高速度時のアニメーションが変更され、両腕を真後ろまたは真横に突き出して体を前傾させるようになった。これは他の高速型キャラクターにも継承されている。
ソニックの能力はハリネズミが防御のために体を丸める行為を発展させたものが多い。彼の基本的な攻撃は回転ジャンプ(ソニック・スピン・アタック)である。ソニックがジャンプすると共に体を丸めて回転し、接触する敵にダメージを与える。ソニック・ザ・ヘッジホッグ3で導入されたインスタ・シールドでは、ソニックが球状のフィールドを短時間張ることで敵からの射撃に対する防御とし、またジャンプ攻撃の際の攻撃範囲が若干広くなった[27]。
またソニックは走りながらボール状に丸くなることも可能で、その勢いのまま敵に体当たり攻撃できる[1]。この体勢は防御力は高いものの、最高速度を維持することはできず、また動きの自由度が制限される。ソニック・ザ・ヘッジホッグ2で導入されたスピンダッシュは停止状態から回転状態に素早く移行することを可能にした。ソニック・ザ・ヘッジホッグCDではスーパー・ピールアウトが導入され(足の動きから、漫画では「8の字」ムーブと呼ばれている)、スピンダッシュと同様に加速できるが、直立したまま走れることや、最高速度でも画面表示は常にソニックを中心に固定されている点で異なる。
ソニックアドベンチャーではホーミングアタックが導入された。これはジャンプして空中にいる間に加速するもので、丸まってそのまま敵に体当たりできる。ホーミングアタックは体当たりして弾かれたあとまたホーミングアタックを行なうことで、連続して何回も行なうことができる。
ソニックのアクションはブレイクダンスに影響された部分がある。このことはソニックバトルの日本語版マニュアルにも記載されている。ソニックヒーローズで導入されたブルートルネードはソニックが敵の周りを回転し、つむじ風を起こすことで敵をひっくり返したり倒したりする技である。
ソニックは充分なスピードがあれば水面を飛び越えることができるが、泳ぐことはできない[2]。初期のゲームではソニックは水中である程度の時間息を止めることができたが、3Dゲームでは基本的に水面下は底なし穴であるため即死である。ただしソニックアドベンチャーDXの「ロストワールド」ステージは水面下でも呼吸できる。漫画「ソニック・ザ・コミック」ではソニックが泳げないことは彼の大きな弱点として扱われ、アニメーションのソニックXおよびソニック・アンダーグラウンドではソニックの水恐怖症として言及されたが、ソニックXの第9話ではソニックが溺れるエミーを泳いで救助する場面がある。ソニックと秘密のリングでは板切れでサーフィンをして進むステージがある。ソニック ワールドアドベンチャーでは十分なスピードがあると水上を走れる。またソニックはマリオ&ソニック AT 北京オリンピックで水泳を含む競技に参加する。ただし水泳競技には救命胴衣を付けて参加するので、あまり泳げない模様。ちなみにシャドウは普通に泳げる。
ソニックの基本的な能力はアイテムによって強化できる。カオスエメラルドによって彼はスーパーソニックに変わり、速さと力が上昇して無敵状態になる。他のパワーアップは時間制限があるものとしてソニック・ザ・ヘッジホッグ3で導入されたフレイム・アクア・サンダーバリアや[28]、ソニック・ザ・ヘッジホッグ(2006年)のジェムなど、また時間制限がないものとしてはソニックアドベンチャーのライトシューズなどがある。ソニックと秘密のリングでは7つの世界リングのうち3つを吸収することで「ダークスパイン・ソニック」に変わった。この形態はソニックが公式に靴と手袋を着けず、手と裸足を見せている唯一のものである。またソニックXにおいてはスーパーソニックの黒いバージョンが登場する。ソニックワールドアドベンチャーではダークガイアの力の影響で、夜間は全身毛むくじゃらの狼のような姿、「ソニック・ザ・ウェアホッグ」(声:関智一)になってしまう。この時手袋は破けて素手が露出、シューズには何故かスパイクがつく。