エンジンが稼動すると、その過程で様々な化合物やスラッジ等の「汚れ」が発生する。これらの汚れがエンジン内に溜まると、故障の原因となったり、エンジンの寿命を短くする一因となる。これをできるだけ防ぐ為に、エンジン内に発生した汚れを取り除いてできるだけエンジン内を清浄に保ったり、取り除いた汚れを自らの中に取り込んで特定の箇所に溜まらないように分散させるのも、エンジンオイルの重要な作用の一つである。
こういった作用を持つ為に、4ストロークガソリンエンジン用エンジンオイルではオイルが使用経過と共に黒っぽく汚れていくのは、限度はあるものの正常といえる。それだけエンジン内の汚れをオイル内に取り込んでいる結果だからである。ただし汚れを取り除いたり取り込んだりする能力には限界がある為に、一定期間ごとに交換する必要がある理由の一つにもなっている。なお、ディーゼルエンジンでは交換直後から真っ黒に汚れてしまう場合があるが、これは燃料や燃焼の仕組みの違いにも起因しており、ガソリンエンジンでの場合のように必ずしも不調や故障が原因ではない。
また、エンジン内に空気を取り入れてそれを燃焼させるため、いかにエンジンに害となる汚染物質をフィルタしたきれいな空気を取り込むかが、非常に大きく影響をする。車が巻き上げる空気には、エンジン内部を削り取る硬質な異物が多数含まれており、フィルタ清浄作用の少ないエアフィルターや汚れたエアフィルターを使用しているエンジンでは、エンジンを磨耗劣化させそれがオイルを劣化させて清浄作用までもを劣化させる。
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燃焼によって発熱するエンジン内には、外部との温度差や燃焼そのものにより水分が発生しやすく、それがエンジンやその内部部品に錆を発生させる原因となる。また燃焼ガスやブローバイガス、あるいはエンジンオイルそのものの劣化などから発生する化合物も、エンジン内を腐食する原因となる。錆や腐食はエンジンの寿命を短くする一因であり、これらの発生を予防するのもエンジンオイルの重要な作用の一つである。